からたちの花

【作詞】北原 白秋
【作曲】山田 耕筰
【MIDI製作協力】マルちゃん

からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ

からたちのとげはいたいよ
青い青い針のとげだよ

からたちは畑の垣根よ
いつもいつもとおる道だよ

からたちも秋はみのるよ
まろいまろい金のたまだよ

からたちのそばで泣いたよ
みんなみんなやさしかったよ

からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ


日本の歌 百選より
<大正14年1月10日作曲>

からたちの木というのは、ミカン科で高さが2m程度。
春に白い小さな花を咲かせ、秋には黄色い実がなりますが、酸っぱくてとても食べられるものではありません。
枳殻と書きます。

北原白秋は、水郷の町、福岡県柳川市の出身で、いまでも、白秋がみたというからたちの木があるそうです。もっとも、孫木にあたるらしいですけど。

一方の作曲家、山田 耕筰は幼いころ貧しくて、ひもじさのあまり枳殻の実を口にしていたというのですから、奇遇ともいえるでしょね。
そのせいでしょうか、とにかくまともには歌いにくいですよね。
でも、テノール歌手藤原義江が見事に歌いこなしているのですね。

JASRAC情報
製作日誌:
平成21年11月15日 歌詞のみ
平成21年12月6日 MIDIをアップ