機関車のうた

【作詞】渡辺一利
【作曲】松永勇次

朝日を浴び 夕日を受けて
地平線を切り開き走る
ほとばしる汗の中に 親父の顔がのぞく
青い旗 赤い旗 油まみれの黒い旗
長い歴史を刻み込んで走り続けた
*あの日 焼け跡の中から
 一番列車を走らせた俺たち
 それは使命 それは愛
 俺たちは機関車 俺たちは機関車

星空の夜も 夜明けに向けて
暮らし運ぶ機関車走る
ほとばしる汗の中に おふくろの顔がのぞく
こみあげるこの思い 悲しみこらえ走らせる
ふるさと愛する心で走り続けた
* (くりかえし)

鉄路は誰のもの ふるさとは誰のもの
涙を怒りにかえよう 涙を怒りにかえよう
友よ闘おう 友よ闘おう
町から町 海から山 国中の大地から
ひたむきに走れ機関車
号笛よ響け 鉄路よ歌え ああ


1945年8月6日広島に原爆が投下され、一瞬に奪われた20数万の命。
インフラも大打撃をうけ、鉄道も。
苦しみうめく人々を救うために、一番列車を走らせた人たち。
被爆地近郊で放射能もまだ一杯あっただろうに、翌7日には宇品線、8日には山陽本線が部分開通します。
1986年中央合唱団によって初演された曲です。

JASRAC情報
製作日誌:
平成24年2月2日 歌詞とMIDI