北上夜曲

【作詞】菊地 規
【作曲】安藤睦夫

1.匂い優しい 白百合の
  濡れているよな あの瞳
  想い出すのは 想い出すのは
  北上河原の 月の夜

2.宵の灯 点すころ
  心ほのかな 初恋を
  想い出すのは 想い出すのは
  北上河原の せせらぎよ

3.銀河の流れ 仰ぎつゝ
  星を数えた 君と僕
  想い出すのは 想い出すのは
  北上河原の 星の夜

4.春のそよ風 吹く頃に
  楽しい夜の 接吻を
  想い出すのは 想い出すのは
  北上河原の 愛の歌

5.雪のチラチラ 降る宵に
  君は楽しい 天国へ
  想い出すのは 想い出すのは
  北上河原の 雪の夜

6.僕は生きるぞ 生きるんだ
  君の面影 胸に秘め
  想い出すのは 想い出すのは
  北上河原の 初恋よ


うたごえ喫茶の原点のような曲ですが、「原点」ってやっぱ、ロシア民謡ですよね。でも、どういうわけか日本人受けしたロシア民謡の哀愁を帯びたメロディと、多分おなじ系統なんでしょうね。ほかに「北帰行」「かあさんの歌」「もずが枯れ木で」「惜別の歌」「琵琶湖周航の歌」。時間差はありますが、50年から60年にかけて愛唱されたこれらの曲はダークダックス、ボニージャックスなどのコーラスグループが競って唄われてました。当時のビジネスモデルとしては「ヒット曲は歌声喫茶から」という事だったんですね。
しかし、64年の東京オリンピックを契機にテレビの普及、娯楽の多様化、70年代にはカラオケ(一説では72年起源とか)などにより歌声喫茶は駆逐されてしまったんですね。

さて、この曲も失恋なんですね。それも多分病気か何かで彼女が死んでしまうと云う悲しい物語。曲の感じから結核かな。キスしたらうつらないのかな。うつってしまったんで、カレは「生きるぞ~~」って頑張っているのかな。なんて、余計な事を考えずに、お歌いください。

2番と4番の後に短い間奏が入ります。

JASRAC情報

製作日誌:
平成16年9月3日 歌詞とMIDIをアップ
平成16年9月10日 曲に強弱をつけました。
特に三行目後半は弱く歌ってますよね。