恋人よ

【作詞】五輪 真弓
【作曲】五輪 真弓

枯葉散る夕暮れは
来る日の寒さをものがたり
雨に壊れたベンチには
愛をささやく歌もない
恋人よ そばにいて
こごえる私のそばにいてよ
そしてひとこと
この別ればなしが
冗談だよと 笑ってほしい

砂利道を駆け足で
マラソン人が行き過ぎる
まるで忘却のぞむように
止まる私を 誘っている
恋人よ さようなら
季節はめぐってくるけれど
あの日の二人
宵の流れ星
光っては消える 無情の夢よ
恋人よ そばにいて
こごえる私のそばにいてよ
そしてひとこと
この別ればなしが
冗談だよと 笑ってほしい


最近の「ともしび」の追加歌集ファイルに掲載されております。
日本のキャロルキングと呼ばれ、1972年のデビュー以来注目を浴びているシンガーソングライター五輪真弓のすてきなバラードです。1980年の作品。
けど、個人的には、インドネシアでどういうわけか大ヒットした「心の友」が好きですね。

1951年生まれですから、いま57歳。29歳の時の曲。
そんな当時に、「冗談だよ」って言ってほしいような体験をしたんでしょう。
もっと若ければ、「はい、そんならバイバイ」ってとこなんですが、歳をとると未練がましくなるのでしょうか。
80年ごろといえば、カラオケに行くと歌謡曲・演歌系とニューミュージック系に分かれてました。そのどちらにも属さない歌唱力系とでもいうのでしょうか、不思議な魅力をもった曲です。

JASRAC情報
製作日誌:
平成20年10月3日 歌詞のみ
平成20年10月13日 MIDIをアップ
前奏のチェロ、バイオリン、ビオラ(Stringでやってます)の三重奏に続いてピアノが入るのですが、一番難しいのが最初のチェロ。
Modulationでちょっとビブラートをかけて、Expressionで音が消えいるようにしてみました。
楽譜はEmですが、あまりにも低すぎるのでGmに上げました。