人間だから

【原文】「おばあちゃんから孫たちへ」
【編詩】小林康浩
【作曲】小林康浩

たくさんのいのちが積み重ねた
この国の平和を　かみしめる
いまも絶えることのない
世界中の争い
人間だから　憎しみあうが
人間だから　許しあう
語り継ぐ　想い
届け　時を越えて

たくさんのいのちが積み重ねた
この国の平和を　抱きしめる
いまも絶えることのない
世界中の戦い
人間だから　傷つけあうが
人間だから　手をつなぐ
伝えたい　気持ち
届け　時を越えて

人間だから　憎しみあうが
人間だから　許しあう
人間だから　傷つけあうが
人間だから　手をつなぐ
残したい記憶　届け時を越えて

退職女教師の会「白萩の会」が出版した、戦争体験をつづった「おばあさんから孫たちへ」の本を題材に作られた合唱組曲「おばあちゃんから孫たちへ」。
その終曲が「人間だから」です。

原作本「おばあさんから孫たちへ」については、こちらの公式ホームページ(宮城白萩の会中央支部)をご参照ください。
組曲「おばあちゃんから孫たちへ」についてのホームページ(宮城うたごえ協議会)はこちらです。

今日（2007年3月29日）の朝日新聞の朝刊で、米ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授は、
「日本は、何と云っても欧米以外で初めて近代化をなしとげつつ、独自の文化を維持できる。失われた10年でも、文化の影響力が高まっている。しかし、限界もある。日本は海外を侵略した歴史を清算できていない」と。

戦争を体験した世代と体験していない若い世代を代表してのそれぞれの平和へのエールがここでがっちり結んでこそ、本当に日本が世界に胸を張ることのできる文化・経済大国となってゆくのでしょう。