想い出の渚

【作詞】鳥塚 繁樹
【作曲】加瀬 邦彦

君を見つけたこの渚に
ひとりたたずみ想い出す
小麦色した可愛いほほ
忘れはしないいつまでも
水面走る白い船
長い黒髪風になびかせ
波に向かって叫んで見ても
もう帰らないあの夏の日

長いまつげの大きな瞳が
僕を見つめてうるんでた
このまま二人で空の果てまで
飛んで行きたい夜だった
波に向かって 叫んで見ても
もう帰らないあの夏の日
あの夏の日 あの夏の日


ワイルドワンズの昭和41年のヒット曲

作詞の鳥塚繁樹は、城南高校の先輩です。
軽音楽同好会に所属しており、秋の文化祭の前夜祭で「ヘイ、ポーラ」を歌ってた、ってどっかの曲の解説で書きましたけど。
そんな印象の方が、立教大学に進学して、気がついたらTVに出ているんですからびっくりしました。

最近、美容だか、ダイエットのエッセイで名前の売れている藤田弓子。この方も先輩です。年齢的には、1年のときにもう卒業しており、実際にお目にかかったことはありませんけど、「若者たち」が流行っていた当時、同じような傾向で「ひとりっ子」という映画を観にいって、へーっ、この方も先輩ですか、って思いながら観てました。反戦をアピールするときに、機関銃をぶっ放すしぐさの場面があって、ものすごい顔をしていたという記憶があります。

本題の「想い出の渚」ですけど、以前、mixiの方で書いたんですけど、「想い出」と「思い出」の違いについて。
広辞苑で調べても同じような解説しか出てませんけど、歌の世界からどう使い分けているのかを考察してみますと面白い法則がありました。
「想い出」というと、相手があるんですね。その人とのメモリーを歌っているようです。
この曲のほかにも、歌詞の中でも「想い出」となっているケースが多いです。
♪夏が来れば想い出す
♪見つめよう 友の汗を 風の中に咲いた 遠い想い出 見つめよう
♪広瀬川 流れる岸辺 想い出は かえらず
などなどいろいろあります。

これに対して、「思い出」派は曲としては少数派。
♪就職列車に ゆられて着いた 遠いあの夜を 思い出す(ああ上野駅)
「思い出のグリーングラス 」
ふるさとなど人物じゃなくて事象や概念に対するメモリーのようですね。

JASRAC情報

製作日誌:
平成19年2月3日 歌詞のみ
平成19年3月13日 MIDIを作成
ブロードバンドの方は、MP3の方でお聴きください。