底冷えの工場から

【作詞】加藤 雅友
【作曲】加藤 雅友

底冷えのする工場のかげで
おれは一人 穴をほる
電気技師のこのおれが
なんで 穴掘りさせられる
業務命令は 絶対などと
おれの仕事を とりあげた
穴を掘れというのなら
地球の底まで 掘ってやる
堀りぬいた穴から 青空がのぞくまで

底冷えのする工場のすみで
わたしは今日も トイレのそうじ
部品検査のこのわたし
机もいすも うばわれて
課長がでてきて おどしをかける
お前はジャマだ やめてゆけ
掃除をしろというのなら
社会のよごれもふいてやる
ふいたあとから 明日が見えるまで

底冷えのする工場から
さびしく去った仲間たち
家族かかえて 寒空に
いまごろ 何をしているだろう
希望退職 150人
切り捨てゴメンの 人べらし
※闘う心は くじけない
 働く仲間よ 胸をはれ
 底冷えのする街に 太陽がのぼるまで

※くりかえし


1978年ごろの曲で、横井久美子さんがCD「私の愛した街・愛した人」のなかで歌っています。
埼玉県狭山市の日本電波工業で150人の大量解雇とそれに抵抗した青年グループの中の27歳の男性を製造ラインからはずしてグランドの穴掘りに、25歳の女性を便所掃除にまわすという非道極まりない業務命令の撤回を求める中で作られました。今、その背景をTBSが取材をしており、歌っている現場として、先週家路で収録がされ2月27日「ニュース23」で午前0時を過ぎる頃に7,8分の枠で放映される予定です。

加藤雅友さんは、当時所沢在住で、「歌う弁護士」として活躍しており、この問題への支援をされていたようです。現在は、仙台でご活躍。


こちらから横井久美子さんのブログもご参照ください。


JASRAC情報

製作日誌:
平成21年2月9日 歌詞のみ
平成21年2月10日 MIDIをアップ
楽譜は最近VersionUpしたスコアメーカーFX3Pro 作りました。なかなか使い勝手も良くなったようです。
平成21年2月11日 この曲の舞台は仙台ではなく、所沢でした。
横井久美子さんに曲の背景について調べていただいております。
平成21年2月12日 所沢ではなく、狭山市でした。
横井さんから加藤さんに問い合わせていただいた内容を教えていただきました。
平成22年2月20日 加藤さんのHPへのリンクを追加しました。