止めるのは俺たち

【作詞】国鉄品川合唱団
【作曲】鶴 嘉一郎
【補作】大西 進

黒々とした 軍用貨車が
昼も夜も 続く
人民の生命を奪う
武器を積んで ベトナムへ
侵略をやめよ
平和を守れ
 止めるのは俺たち 労働者
 勝利の決意固く 突き進もう

爆音響かせ 軍用機が
昼も夜も 飛んでゆく
人民のいのちを奪う
兵器を積んで 世界の空に
侵略を止めよ
平和を守れ
 止めるのは俺たち 仲間たち
 戦争をなくすまで 闘おう


1967年8月8日未明に東京都新宿区の新宿駅で米軍燃料輸送列車事故が発生しました。
そのような事故を危惧して、その半年前に作られた曲です。

当時、ベトナム戦争のさなか、立川の米軍基地へジェット機用の燃料を満載した貨物車が横浜港から運行されてました。そういう危険な状況を告発した国鉄労働者の作品ですが、それが現実になってしまったところに恐ろしさがあります。

それから時空を経て一昨年の2005年。
国鉄の労働者は、ベトナム戦争が終わって30年を記念するため、訪越をしております。
ベトナム側からは、当時、日本の労働者がこうした闘争を通じて支援をしていたことに対する謝辞があったそうです。
これを踏まえて、この曲に2番が作られ、その年の「国鉄のうたごえ」で発表されています。

JASRAC登録はありません。

製作日誌:
平成19年6月30日 歌詞のみ
この曲は2番以降がないのでしょうか?
平成19年7月1日 MIDIをアップ
平成19年7月22日 曲の背景を作曲者の鶴さんから伺いましたので、追記しました。
平成19年9月23日 前々から鶴さんにお願いしていた2番の歌詞を掲載。
平成19年11月7日 「侵略を止めよ、平和を守れ」の部分が間延びしてました。MIDI初版は1番だけでしたが、楽譜はあっておりました。2番が掲載されている楽譜を頂いたのですが、まちがっている、とのことで、この部分を戻しました。昨晩、鶴さんにお会いしましたので、「どうも変だ!」と感じておりまして、確認したら、そういうことだったわけです。