ヴォルガの舟唄

【訳詞】門馬 直衛
【作曲】ロシア民謡
【MIDI製作協力】マルちゃん

えいこら えいこら
もひとつ えいこら
えいこら えいこら
もひとつ えいこら
それ曳け舟を
それ巻け綱を
アイダダ アイダ
アイダダ アイダ
樺(かば)の木に巻いた

えいこら えいこら
もひとつ えいこら
えいこら えいこら
もひとつ えいこら
※(2回)  それ曳け舟を
 それ巻け綱を
 アイダダ アイダ
 アイダダ アイダ
 樺(かば)の木に巻いた
 えいこら えいこら
 もひとつ えいこら
えいこら えいこら


多分、1950年代と思いますけど、Spike John'sというコミックバンドがありまして、ウイリアムテル序曲とか、この曲をコミカルに演奏をしてました。
高校生くらいの時にラジオで聴いて頭の中にこびりついておりましたが、10年くらい前に、廉価版のCDが発売されて早速買いました。
これを日本に移植したのが、ハナ肇とクレージーキャッツですね。

MIDIを作るにあたり、そんな風にしようかと思ったのですが、ピストルの音はありますけど、洗面器をたたく音とか、うがいの音などへんてこりんなものはMIDI音源でありませんでのでGiveUp。
手持ちのロシア民謡のCDから、「♪樺の木に巻いた」の部分だけとりだしてみました。

余談先行でしたが、この曲について。
17世紀ごろ、農民運動の高まりの中で沢山の唄が生まれておりますが、その後、暴動の退潮と、ツアーの圧力で次第に政治的なものとの関連が薄れてゆきます。
この曲も、元々は農民暴動の中から生まれた曲ですが、政治面が消えて、激しい労働と搾取の部分だけが残ったものです。

ちょっと場面はちがいますけど、チャールトンヘストンが主演した「ベン・ハー」
奴隷船で船漕ぎの場面がありますが、一生あんな重労働を課せられたら堪らんですね。
でも、肉体面と精神面を置き換えれば、今の世の中、労働者の多くは企業という鎖に繋がれた使役に一生を送っているのかもしれません。

JASRAC情報

製作日誌:
平成20年3月28日 歌詞のみ
平成20年4月6日 MIDIをアップ。
歌詞をともしびのうたの世界533に合わせました