夕張に生きる

【作詞】増子 捷二
【作曲】井澤 明宏
【MIDI製作協力】マルちゃん

長い街 黒い川 連なる山並み
想い出は明日への力 
故郷の四季
炭鉱(やま)のぬくもりを
仲間に伝えて 
私はこの街に生きる

長い街 黒い川 連なる山並み
想い出は明日への励まし
故郷の四季
みんなの思いを
子供等に伝えて
私はこの街に生きる

長い街 黒い川 連なる山並み
想い出は明日への希望
故郷の四季
夕張の風を
未来に伝えて
私はこの街に生きる


うたごえ新聞2008年3月3日号の「紹介曲」より

2007年3月、353億円という巨額の累積赤字で財政が破綻し、「財政再建団体」となった北海道夕張市。18年間でこれを返済するために、市職員を2年間で半減したり、学校や病院、公共施設の統廃合により全国でもっとも低い水準の行政のスリム化が行われています。

かつて石炭とともに栄えた夕張。しかし、石炭から石油へ国のエネルギー政策の転換がされたときに、石炭会社の閉山の後処理は国が面倒を見るのではなく、市に任されました。
任されたものの、12万人の人口が現在では1.2万人に。これでは、税収の減り、とてもじゃないけど、土台無理な話。
さらに、国の行政改革で地方交付税が削減されたのは、小泉政権下での記憶に新しいところですね。

自己努力として、夕張市では、夕張メロンという地場ブランドだけでは足りないとみて、観光に力をいれます。
・ホテルに20億円
・スキー場に26億円
・平和運動公園に12億円
・石炭博物館などの郷愁の丘ミュージアムに11億円
夕張市が単独でこれだけの事業を賄えるわけがなく、観光業者にすっかりうまい汁を吸われつくされます。

東京では新銀行東京が破綻して、400億円の追加融資をしようとしてます。
1,000億円の初期投資がパーになるので、この追い銭が必要という石原都知事の説明ですけど、新銀行は諦めて、その400億円を夕張に贈ったらどうだろう。
かつては、日本中が石炭でお世話になったのですから。
といっても、無理な話だろうし、個人で出来ることは、雪が溶けたら夕張に遊びに行くことくらいでしょうか。

JASRAC情報はありません

製作日誌:
平成20年2月23日 歌詞のみ
平成20年3月4日 MIDIをアップ
平成20年3月8日 前奏とエンディングを見直し