街のざわめきも聞こえず

ロシア民謡
【訳詞】合唱団白樺

1.音もなく 更け行く
  牢屋に 死を待ちて
  闇をもる 月かげ
  夜半に ただ青く

2.そよぐ風さえ 寒く
  春の日も 待たず
  あすは 命消ゆる
  われら 若き友

3.むごき苔にせかれ
  悩む ひとびとに
  つくす 若き心
  今もなお 絶えず

4.待てる 老いたる母
  のこる 新妻よ
  明日は われ帰らず
  さらば いざさらば


ペトログラードのネヴァ河のほとりの牢獄につながれた若者の暗~いうた。当HPにも「囚人のうた」を載せてますが、それよりさらに暗い曲です。
ヨーロッパのかかる刑罰は非常に陰湿で、滅入ってしまうようなものが多々残されています。
(その1)ベニスのドゥカーレ宮殿の「ため息の橋」
  政治犯などを収容する宮殿の中の牢獄に通じる陸橋。
  その牢獄の暗いこと。そんなところに送り込まれる
  政治犯は、一生こんなところで暮らすのか、とおもうと
  思わず、ため息が出るという。
(その2)ローテンブルグの「中世犯罪博物館」
  色々な処刑器具が展示されており、どれ一つとっても
  こんなもんで拷問されたら、その器具を見せられたとたん
  洗いざらい白状させられそうです
(番外編)日光江戸村の小伝馬町牢屋敷
  いやはや、何で人間はこうも残酷になれるんでしょうかね。
  実はエーちゃんの勤め先は、中央区小伝馬町なんですがね。   

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