美しき祖国のために
【作詞】岩上順一
【作曲】関 忠亮
広々とした海 海に立つ島
美しい国の 国の わかものぼくら
広々とした野と 野の果ての山
働く人の 人の 娘わたしたち
破られた村と町 けれど見よ
強く僕らの 胸に燃える火
けがされた兄妹
けれど今若きわたしたち
平和を守る
美しい祖国のために
鎖をたつは今
固く手を結び 結び
闘うわれら 闘うわれら
今から半世紀以上もまえの1950年。1948年2月10日に中央合唱団を創立した声楽家の関鑑子さんによって依頼されたこの曲は、青年歌集第1集の第1ページに収められている中央合唱団のテーマソング的な歌です。内容的には、朝鮮戦争前夜の世相の中で「平和を守る力」としてのうたごえ運動の中心としての自覚を歌い上げてます。
エーちゃんは、今、山岡荘八の「小説太平洋戦争」を読んでます。内容は、2001年に社会問題とまでなったあの歴史の教科書「新説日本史」の種本ではないかと思わせるようなもので、先ず、日本はやりたくてやった戦争ではなく、ルーズベルト仕掛けられたものである。次に日本軍は天皇陛下の皇軍であり、アジアの解放を目指した平和の戦争である。果ては、一兵卒にいたるまで日本を守るという使命に燃えていた、云々...というものです。
ところが、特攻の若者の気持ちなどのくだりになると、この曲の歌詞そのもののような雰囲気。複雑な心境であります。
製作日誌:
平成14年4月 | 歌詞とMIDIをアップ |
平成17年7月12日 | さっとんさんのご指摘で、「固く手を結び」の「を」が一音下がってましたので修正 この機会に見直してみますと、初期の作品は結構粗いですね。主旋律と副旋律のVelocity(音量)が同じ。ということで、副旋律を20%程度下げました。 また、エンディングが尻切れでしたので、手を加えました。 更に、テンポを90から70にダウン、逆に、3段目「破られた~」からテンポアップ。5段目にアテンポ。全体で10%の減速をしました。いかがでしょうか マイドのご指摘ありがとうございました。 |
平成18年4月9日 | 「けがされた兄弟」になってました。さっとんさんからのご指摘です。 |