ふるさとの 他
【短歌】石川 啄木
【作曲】岡田 京子
【MIDI製作協力】マルちゃん
ふるさとの 訛りなつかし停車場の
人ごみの中に そを聴きにゆ
うすあかく 雪に流れて入日かげ
曠野(あれの)の汽車の 窓をてらせ
あらそいて いたく憎みて別れたる
友をなつかしく 思う日も来ぬ
欧らむと いうに欧れとつめよせし
昔のわれの いとおしきかな
大木の 幹に耳あて小半日
堅き皮をば むしりてありし
砂山の 砂に腹這い初恋の
いたみを遠く 思い出づる日
愁ひ来て 丘にのぼれば名も知らぬ
鳥啄(ついば)めり 赤き茨(ばら)の実
汽車の旅 とある野中の停車場の
夏草の香の なつかしきかな
マルちゃんが2月20日にともしびに行き、「小川邦美子ミニコンサート」で啄木のうたを数曲きいてきました。
その中で、皆に歌って欲しいということで「ふるさとの訛り なつかし停車場の」など石川啄木の詩8編で構成されたこの曲が紹介されました。
小川さんの話では、作曲者の岡田京子さんが是非広めて欲しいと言っていたとのことでした。
石川啄木については、荒木栄の未完成曲に「啄木よ」という曲があります。
上記の第1首は、中学校で習ったと記憶しておりますが、荒木栄の「啄木よ」でモチーフになっている
働けど 働けど
なお我がくらし楽にならざり
じっと手をみる
も、9番に入れてもらってもいいですね。
要するに、このメロディは、短歌なら、なんでも合いそうですね。
確かに、「サラダ記念日」の中のあの有名な一句「『嫁さんになれよ』だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの」も、あまあり違和感なくはまりますね。いかがでしょうか。
JASRAC情報はありません
製作日誌:平成20年2月21日 | 歌詞のみ |
平成20年2月25日 | MIDIをアップ。 2節毎に間奏をいれております。 |
平成20年2月28日 | オブリガートを見直しました。 |