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串本節

【作曲】和歌山県民謡
【MIDIデータ作成協力】マルちゃん

(ハァ オチャヤレ)
ここは串本 向かいは大島
中をとりもつ 巡航船よ
(エジャナイカ エジャナイカ ナイカ)
(ハァ オチャヤレ)

潮岬に燈台あれど
恋の闇路を照らしゃせぬ
*くりかえし

一つ二つと橋杭立てて
心とどけよ 串本に
*くりかえし

障子あければ 大島ひと目
なぜに佐吉は 山のかげ
*くりかえし

恋の串本ただひと刺しに
とげてみせたい この思い
*くりかえし


この曲は、もうご存知ですよね。本州最南端、紀伊半島・潮岬の串本町の宴会唄。
幕末に近い19世紀中ごろの嘉永年間に、旅芸人が「エエジャナイカ節」を持ち込み、これが変形して串本節になったと言われてます。最近では、最後の囃し言葉は、「アラ ヨイショ ヨーイショ ヨイショ ヨーイショヨーイショ」ですよね。
一番の「向い」の大島は、ほとんど地続きのところ。

ええじゃないか」、1981年公開の今村昌平監督の映画ですね。TVで見た記憶があります。
もう一つ、DTBBも歌ってました。
もともは「ええじゃないか」は庶民の抵抗をあらわしたもので、(1)天からお札が降ってきて、(2)それを契機に無礼講的な祝宴となり、(3)参加する男の女装,女の男装によるモラルの否定へ発展し、(4)更に領主への不満の民衆運動へエスカレートしてゆく、という筋書き。もっとも、ストーリーの結末は、(5)領主による平静化、ということになりますけど。

まあ、いわば「うたごえ運動」の原点みたいなものですかな。そんな「ええじゃないか」がこういうところに潜んでいる、って面白いと思いました。

ウチの近所の図書館に「ふるさと民謡」というCDシリーズがあり、その「近畿編」を借りてきまして前奏などの採譜をしました。
前奏は三味線と笛(MIDI#73Piccoloをオクターブアップ)で
主旋律を尺八
囃し言葉を琴でやってます。
三味線は二上りという調弦。本調子はシ・ミ・シの調弦に対して、第2弦を長2度上げるもの。シ・ファ#・シになります。
CDを聴いてますと多分2弦・3弦を一緒に弾いているんでしょうね。あの三味線独特の派手て陽気な感じになります。
ところが、申し訳ありません、当店のMIDI作成技術では、それを再現するだけのテクはまだありません。
昔、茨城県茎崎町(現つくば市)に住んでいた頃、ご近所さんに三味線の上手な方がおられたので、こういう方に実際に弾いていただきながらどういう組み合わせで弾いているのか見せていただくと勉強になるのですがね。どなたか、教えていただけないものでしょうか。

JASRAC情報

製作日誌:
平成17年6月25日 歌詞のみ
平成17年9月23日 MIDIをアップ
平成17年10月14日 深浦イベントも終わったので、またMIDI作りに邁進します。
図書館で「三味線をはじめよう」という入門書を借りてきまして、ザット読んだ所では、やはり2弦の開放を一緒に弾いているようです。ところが、メロディに対してファ#を組み合わせるおかしな和音になる所があり、そこは3弦だけを弾くようにしてみました。でも、うまく行きません。
とりあえず、串本節はこの辺にしておきます。あしからず。とにかく、三味線とかニ胡とか、和楽器はMIDIでは難しいですね。