なごり雪
【作詞】伊勢 正三
【作曲】伊勢 正三
汽車を待つ君の横で僕は
時計を気にしてる
季節はずれの雪が降ってる
東京で見る雪はこれが最後ねと
さみしそうに君がつぶやく
なごり雪も降るときを知り
ふざけすぎた季節のあとで
今春が来て君はきれいになった
去年よりずっときれいになった
動き始めた汽車の窓に顔をつけて
君は何か言おうとしている
君のくちびるがさようならと
動くことが こわくて下をむいてた
時がゆけば幼ない君も
大人になると気づかないまま
今春が来て君はきれいになった
去年よりずっときれいになった
君が去ったホームにのこり
落ちてはとける雪を見ていた
今春が来て君はきれいになった
去年よりずっときれいになった
去年よりずっときれいになった
「別れの朝」でも、駅での場面描写ですが、こちらは、彼女が汽車に乗って去ってゆく方ですね。でも、どういうシチュエーションなのかよく分かりません。彼等の年齢、彼女はどっち方面に行こうとしているのか、などなど。
多分、二人は幼馴染なんでしょうね。中学生頃まで、普通のご近所の仲良しだったのが、親の転勤で福岡の方に新幹線で行くんでしょうね。いるかがこの曲をヒットさせた1975年というと3月に新幹線も岡山から博多の山陽新幹線が完成して、「ひかりは西へ」のキャッチが盛んに言われていた頃。オヤジさんは、4月1日に新しい職場に赴任するわけですから、3月30日ごろ。確かに、この時期に東京では普通雪は降りませんね。それが降ったんで、「季節外れ」ということになるわけ。
その彼が改めてマジマジと彼女を見ていると、「おっ、きれいじゃん」ということで、「逃がした魚はでっかかった」というわけでもないでしょうが、悔しさがにじみ出てますね。
何回か、この場で、長距離恋愛の難しさを述べてますが、1975年ごろの東京⇔福岡の長距離通話って目の玉が飛び出るくらい高かったでしょうね。オヤジさんの給料だって、どうだろう、40歳として15万円程度じゃないかな。息子が長電話していたらガミガミ言っていたんでしょう。
でも、昔は、今のようなせっかちな時代じゃなくて、手紙でも十分でした。速達が翌日着くと、「おっ、早い」と感激したものでした。この二人、文通でお付き合いを続けたのかな?
製作日誌:
平成18年5月9日 | 歌詞のみ |
平成18年5月21日 | MIDIをアップ 主旋律をOcarinaでやっているのですが、YAMAHAのXGではスムーズに流れているのですが、Windows標準のGSではどうもブツ切りのようです。 |
平成18年5月21日 | 「今春が来て君はきれいになった」の最後の部分のあの特徴ある伴奏が、かなり強すぎたので抑えました。 |