リンゴの歌
【作詞】サトウ ハチロー
【作曲】万城目 正
1.赤いリンゴに 口びるよせて
だまってみている 青い空
リンゴはなんにも 云わないけれど
リンゴの気持ちは よくわかる
リンゴ可愛や 可愛やリンゴ
2.あの娘よい子だ 気立のよい子
リンゴによく似た 可愛い娘
どなたがいったか うれしい噂
軽いクシャミも とんで出る
リンゴ可愛や 可愛やリンゴ
3.朝のあいさつ 夕べのわかれ
愛しいリンゴに ささやけば
言葉は出さずに 小くびをまげて
明日もまたねと 夢みがお
リンゴ可愛や 可愛やリンゴ
4.歌いましょうか リンゴの歌を
二人で歌えば なおたのし
皆で歌えば なおなおうれし
リンゴの気持ちを 伝えよか
リンゴ可愛や 可愛やリンゴ
1945年の松竹映画「そよかぜ」の挿入歌で、主題歌「そよかせ」を食ってしまったといういわくつき。
ところで、ロシア歌曲「前線にも春が来た」のところに書いたのですが、この曲は昭和20年、戦争中にサトーハチローが「明るい軍歌がないと負ける」という意気込みで作った軍歌なんですね。まあ、案の定というか、軍部の検閲に引っかかって日の目は見れず。逆に戦後の復興第一号映画のテーマソングに。GHQの検閲にはパスという、運命が180度展開した曲です。
戦争が終わったぞ~~、といってたった2ヶ月で映画って出来るもんなんでしょうかね。
また、この曲は当時のミリオンセラーといわれてますが、蓄音機を持っている世帯がそんなにあったんでしょうか?コロンビアとかビクターが短期間で増産したとは思えないけど。
製作日誌:
平成16年11月7日 | 歌詞とMIDI(楽譜は協楽社「なつメロ傑作集」から) |
平成17年10月23日 | コメントの追記 |
平成21年9月21日 | 2番で「りんご」だけで「に」が抜けてました。 MAEDAさんからご指摘をいただきました。ありがとうございます。 |