うたごえよ明日のために

【作詞】片羽登呂平
【作曲】林光

1.風がながれるように
  みどり樹がざわめくように
  うたごえよつばさひろげて
  そらのたかみにひびけ
  ひざまづかぬこころのうたを
  もえあがる炎とうたえ
  ※明日はわれらのもの
   しあわせはわれらのもの

2.朝がやってくるように
  青草が濡れてるように
  うたごえよいのちのかぎり
  祖国のなげきを怒れ
  日も夜も穴ぐらの山河を
  解き放つ力をうたえ
  ※くりかえし

3.春がめぐってくるように
  花が乱れ咲くように
  うたごえよ誇りにもえて
  平和のとりでをきずけ
  むすび合うこころとこころの
  輝く勝利をうたえ
  ※くりかえし


三多摩青年合唱団の方から「林光ソングアルバム『自由の木』」を送っていただきました。
当サイトでもおなじみの「たたかいの中に」「すべてか無か」などの、19曲。
いろいろと気に入った曲が多いのですが、先ずは、この曲と「うた」をやってみました。

この歌は、1954年のメーデーのために新しく作られた10数曲の中の一つ。かなり長い歴史のある曲なんですね。ウチの「うたごえの歴史」の年表の中で、1954年だけが空白でした。この年、音楽センターと詩運動が中心になり、「詩人と作曲家のつどい」をおこない、そこで、当時は新進作曲家だった林光が、職場の詩人、片羽登呂平の詩に曲をつけたもの。今で言えば、「創作合宿」でしょうか。

ところで、この「詩運動」と云う言葉、初めて知りました。
早速、ネット検索。
ありましたね、「詩人会議」。
片羽登呂平さんが顧問として役員に名前を連ねてますね。
「青い空は」の作詞者、小森香子さんが副運営委員長
この会が創立されたのは、1962年12月8日。この曲が作られてから8年後。詩運動が、詩人会議として発展して行ったのでしょうか。(只今、問い合わせ中)

JASRAC情報

製作日誌:
平成17年6月2日 歌詞のみ
平成17年6月12日 MIDIを作成。
1000曲集の楽譜は4部コーラスになってますが、CDで聴くとかなりアップテンポの軽快なリズム。その雰囲気を出すために、敢えて主旋律だけにしてみました。